サラリーマンなら誰もが気になる年収の話題。
就職・転職活動の参考に、あるいは単なる興味や、マウンティングや世間話のための話題としても。
いくつかの角度から年収についての話題をまとめました。
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Contents
年収の定義とは?総支給額か手取り額か
よくある質問として、「年収」と「手取り」の違いがあります。
サラリーマンの場合で言えば、一般的に「年収」とは「総支給額」を指します。
月々の給与明細を見て、社会保険料や所得税、その他の控除(住民税等)が引かれる前の金額が総支給額です。
基本的には、源泉徴収票の「支給額」欄に書かれた金額が年収と考えて良いでしょう。
個人として見た場合、これに副収入や不労所得(不動産、株式・投資信託等)があれば合算したものを年収とも言えます。
「手取り」は、総支給額から上記のような税金・社会保険料や積立等を差し引き、さらに通勤交通費などを引いた支給額となります。
年収を表現する場合、企業や個人を比較して相対的な位置づけを確認する目的が主となるため、企業によって差し引かれる要素が異なるため比較がしにくい手取り額ではなく、総支給額が使われます。
就職・転職のための年収情報
就職や転職を考える際には、年収は最も重要なポイントの一つです。
参考:東洋経済オンライン 平均年収「全国トップ500社」最新ランキング
1位はM&Aキャピタルパートナーズの2253万円、2位にGCAの2153万円、3位にはキーエンスが1756万円というトップ3の顔ぶれ。
M&Aの仲介会社が上位に並ぶほか、キーエンスは計測・制御機器大手。
学生の就活人気そのままに、民法キー局・準キー局、商社、医療系、大手新聞社といった顔ぶれが上位に並び、大台の1000万円を超えるのは61社となっています。
いっぽうDODAが提供している平均年収ランキングを見ても、金融系専門職が上位に並びます。
参考:転職・求人DODA(デューダ) 平均年収ランキング2016(平均年収/生涯賃金)
サラリーマンの到達点と言われる「年収1000万円超」は全体の4.6%という調査結果があります。
話題の種としての年収
少し前に「年収偏差値」という言葉がニュースサイトで踊りました。
名前、性別、都道府県、年収を入力することで、同じ母集団の分布から自分の「年収偏差値」を算出できるというものです。
参考:年収偏差値チェッカー
作者の方は「年収に対する認知の歪みを正したい」という思いで制作されたとのことですが、こうしたサイトが話題に上がるということが、人間には自分や他人の年収偏差値を見てみたいという欲求があることをよく表しています。
タワーマンションや高級住宅街などでは、ママ友間で夫の年収で格付けされ序列が決まるというようなニュース記事もよく目にします。
参考:exciteニュース 世田谷のママ友マウンティングがコワイ…「年収600万の夫と別れてセレブと再婚したい」
良くも悪くも、年収の高さがステータスとして認識されている側面があることを裏付けています。
マウンティングという言葉が流行って久しいですが、同窓会等で年収の話題が出て、小学校や中学校時代のスクールカーストが入れ替わるといった話題もよく耳にします。
結婚相手に求める年収は?
他によく年収が話題に上がるのは、婚活で相手に求める年収というテーマ。
結婚に金銭の話を持ち込むことに違和感を感じる方もいらっしゃるでしょうが、結婚は人生の大きなライフステージの変化。
特に世帯年収は生活の豊かさを決める重要な要素ですから、仕方のないところかもしれません。
興味深いところで、男性と女性では相手に求める年収の希望に大きなギャップがあることが知られています。
参考:アニヴェルセル 結婚相手に求める年収、男性と女性ではこんなに違う!
男性のアンケート1位の回答が「好きになったら収入は関係ない」で50%を超えている一方で。女性が結婚相手に望む年収として1位の回答は「500万円以上」。
500万円という金額は、前述の国税庁の調査結果を見ると、サラリーマンなら35歳以上でようやく平均年収として達する額です。
男性はなかなか厳しい競争にさらされることになります。
ライフプランニングのための生涯年収の把握
年齢とともにどのように年収が推移していくのか、生涯年収がどの程度かを把握しておけばライフプランニングにも役立つことでしょう。
ファイナンシャルプランナー等に相談する手もありますが、国の統計調査等でも様々なデータが公開されています。
老後の資産や早期リタイアの計画なども、20代〜30代のうちから長期での資産形成を心がけておくことが重要です。
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参考:e-Stat 政府統計の総合窓口 統計データ新着情報一覧 最新結果一覧
まとめ:年収を正しく理解して資産形成に活かそう
「年収」について何か気になった時、単なる興味本位に終わらせず、自分の生涯年収を把握し、ライフプランを持つことは大きな意味を持ちます。
ある時点での年収の高さにとらわれるよりも、自分の描くライフプランを満たせる年収がいくらぐらいなのかを知ることができれば、転職や副収入といったアクションを導くこともできます。
自分の年収を見てため息をついたり、ボーナスの多少に一喜一憂するよりも、賢く人生を立ち回るための武器として活用していきたいところです。