JCBは日本発の国際クレジットカードブランド。
VisaやMasterCard程ではありませんが、5大ブランドの1つとして、特に海外での日本人向けの手厚いサービスが魅力です。
JCBブランドの基礎知識を見ていきましょう。
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Contents
JCBはシェアは小さいが5大国際ブランドの1つ
JCBは世界シェア5位の国際クレジットカードブランド。
NILSON REPORT 2015によると、全世界のブランドごとの決裁金額(デビットカードを含む)ではAmerican Expressの3.21%に次いで、1.23%というシェアを持っています。
世界で見れば銀聯(Union Pay)にも抜かれ、世界中どこでも使えるかというとVisaやMasterCardのような万能感はありません。
ただし、一般にT&Eカードと呼ばれるくくりに分類され、そうでないVisaやMasterCardと単純に比較すべきではないでしょう。
特にハワイ、韓国、北米など、日本人の旅行客を対象とした、海外での日本人向けサービスは他にはない安心感があります。
JCBはいわゆるプロパーカードも発行していますが、各提携カード会社がJCBブランドの基本機能に独自のサービスを付加してカードを発行する型式もあります。
参考:JCB
カードの種類
JCBでは、クレジットカードに加えデビットカード、プリペイドカードも取り扱っています。
JCB クレジットカード
JCBのクレジットカードには下記の種類があります。
- JCB一般カード
- JCBゴールド
対応する提携カード会社は多く、国内ブランドもほとんどがJCBにも対応しています。
JCBカードとしての基本機能は変わりませんので、各カード会社が提供するサービスや、ポイント還元等を考慮してどのカードかを選ぶ形になります。
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サラリーマンにおすすめのクレジットカードとその選び方
世の中に星の数ほどあるクレジットカード、自分にあったカードはどのように選べば良いのでしょうか。 サラリーマンの家計を楽にする、おすすめのクレジットカードと選び方のポイントをまとめました。
JCBデビットカード
デビットカードは性質上、プロパーカードはありません。
みずほ銀行・楽天銀行がJCBブランドのデビットカードを発行しています。
みずほ銀行デビットカードJCBは還元率0.2%と、お得度としてはやや低め。
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都銀(みずほ・三菱東京UFJ・三井住友・りそな)デビットカード比較
各銀行が普及に力を入れているデビットカード。VisaやJCBなどクレジットカードブランドとの提携でぐっと身近なものになりました。 Jデビットとの違いや、各社のサービスの違いを理解して、デビットカードを ...
楽天銀行デビットカードJCBは年会費無料、また100円利用ごとに1ポイントの楽天ポイントが貯まり、楽天カードと同等の1%の還元率となっています。
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ネット銀行(ソニー銀行、楽天銀行、住信SBIネット銀行)デビットカード比較
各銀行が普及に力を入れているデビットカード。VisaやJCBなどクレジットカードブランドとの提携でぐっと身近なものになりました。 ネット銀行ならではの各社のサービスの違いを理解して、デビットカードをお ...
JCB プリペイドカード
プリペイドカードとしては以下のものが発行されています。
クレジットカードと異なり審査が不要なことから、特に学生等の海外旅行や留学などで威力を発揮し、現地で現金やトラベラーズチェック代わりに使うことができます。
- ANA JCBプリペイドカード
ANA JCBプリペイドカードでは、利用額に応じてキャッシュバックまたはマイル還元が受けられます。
還元率は0.5%で、年間のチャージの累積金額でのボーナスもあり、国内でも現金代わりに使うことでメリットが生まれます。
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ANAマイレージクラブとお得なANAカードの選び方
ANAの利用が多くANAマイルを主に貯めているという方は、ANAカードを持つことも有力な選択肢の一つです。 豊富なラインナップの中でどのカードを選ぶべきか、マイルを効率的に貯める方法と併せてそれぞれ特 ...
QUICPay、J/SpeedyおよびApple Pay
JCBは、QUICPayおよびQUICPay+規格を推進しており、国内でのカード単体やおサイフケータイ・Apple Payでの非接決済サービスに対応しています。
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便利でお得、QUICPayについて知っておくべきこと
Apple Payの日本導入も手伝い、タッチで支払いが可能な電子マネー QUICPayの普及が進んできました。 おサイフケータイユーザ向けのポストペイ型電子マネーという位置づけでしたが、プリペイドカー ...
2017/9/22追記 iOS11でのアップデートで、Apple PayでJ/Speedyも利用可能となりました。
またTypeA/BのNFC決済に対応したJ/Speedy規格にも対応。
J/SpeedyはJCBのクレジットカードやおサイフケータイ・Apple Pay対応のスマートフォンを端末にかざすだけでショッピングができる決済サービス。
MasterCardコンタクトレス、Visa payWave等に相当する規格で、世界のJCB加盟店の(現状、一部)店舗で利用できます。
対応店舗についての情報があまりなく、展開はまだまだこれからといったところでしょうか。
利便性だけでなくセキュリティ面からも、こうした無線での方式の普及を期待したいところです。
J/Secure
ネットでのJCBによる決裁では、ネットショッピングの決済時にコード(パスワード)による認証が追加されるJ/Secureという仕組みが利用可能です。
オンラインショッピングのサイトではクレジットカード番号と氏名、有効期限等を入力しますが、セキュリティコードも含め、すべてカード券面に印字されている情報のため、本人以外がカードまたはカード情報を持っていれば、決裁に利用できてしまう危険性があります。
いわゆる「3D(スリーディー)セキュア」の一種で、クレジットカードによるネットショッピングの決済時に、パスワードによる認証を追加することで本人認証を行って安全性を高めるサービスです。
ちなみに、3Dとは「3 domains」のことで、3次元の意味ではなく、イシュアがカード会社を、アクワイアラが加盟店を認証し、相互運用ドメインが取り引きを仲介することを表しています。
決裁時にパスワードが正しく入力されない限り決済自体が行われないため、加盟店やクレジットカード会社・カード所有者本人は、カード番号などの盗用による不正使用被害から守られます。
まとめ:国内および海外旅行利用者におすすめできるブランド
JCBは単純なシェアではVisaやMasterCardに及びませんが、加盟店でのサービスには定評がありおすすめです。
特にハワイ、韓国、北米と行った普及度の高い地域では、VisaやMasterCardに組み合わせて1枚は持っておくと便利なカード。
毎年実施のディズニーチケットが当たるお得なキャンペーンなどもあり、JCBでできることを理解して上手に活用しましょう。