いわゆるフィンテックの一つとして、自動家計簿アプリが普及し始めました。
スマホの普及と相まって、これまで今ひとつ管理の難しかった電子マネーやクレジットカードと組み合わせて、家計簿が文字通りほとんど自動で付けられます。
またこうしたアプリの登場で、支出の内訳を把握し、複数ポイントカードを使い分け、計画的にポイントを活用することが現実的になりました。
MoneyTreeやMoneyForward、また楽天銀行がサービスの一環で無料提供しているもの等、いくつか選択肢がありますが、ここでは無料で始められるMoneyForwardを試してみましょう。
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Contents
アプリは手持ちのすべての端末にインストールしよう
MoneyForwardは、Mac/PC、iPadやタブレット、iPhone/Android等複数のプラットフォームに対応しています。
スマホへのアプリインストールはもちろん、PCやタブレットでも使える環境にしておくと、初期の口座登録や分類の調整に威力を発揮します。
手持ちのすべての端末にインストール(またはWebから利用できる状態)にしておきましょう。
参考:MoneyForward
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Moneytreeは無料版でも高機能な万人向けの自動家計簿アプリ
Moneytreeは自動家計簿アプリの草分けで、日本のフィンテック業界のリーダー的存在。 スマホの普及と相まって、これまで今ひとつ管理の難しかった電子マネーやクレジットカードと組み合わせて、家計簿が文 ...
銀行口座やクレジットカード等を登録
アプリの準備が完了したら、手持ちの銀行口座、クレジットカードやポイントカード等、片っ端から登録しましょう。
MoneyForwardは無料だと10件までの登録ですが、一般的な利用には困らない範囲と思います。プレミアム登録すれば制限が外れます。
銀行口座
都銀やネット銀行、ほとんどのものに対応しており、現金の残高や入出金に加え、各銀行のポイントも管理できます。
銀行口座を複数持っている場合は、給与の振込や、クレジットカードの支払等に利用している入出金の動きの多い口座を優先して登録すると良いでしょう。
銀行の入出金はほぼリアルタイムで反映されるため、非常に便利です。
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クレジットカード
主要なクレジットカードは網羅しており、またポイントも管理することができます。
(ポイントは円換算してくれる(1永久不滅ポイント=5円など)ので管理が容易)
なお、対応カード一覧を見て対応していないように見えても、カードの名称でなくブランドで登録すると利用が可能なケースが有ります。
(例:JALカード(VISA)をDCカードとして登録、ANAカード(Master)は三井住友VISAカードとして登録)
クレジットカードはリアルタイムではなく2日遅れ程度で利用履歴が反映されますが、実用上は問題ありません。
普段、クレジットカードは引き落とし日付を基準に総額の入出金を把握している方が多いと思いますが、MoneyForwardを使うと月単位の支出で管理することが容易になるというメリットがあります。
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サラリーマンにおすすめのクレジットカードとその選び方
世の中に星の数ほどあるクレジットカード、自分にあったカードはどのように選べば良いのでしょうか。 サラリーマンの家計を楽にする、おすすめのクレジットカードと選び方のポイントをまとめました。
ポイントカード・ポイントサイト
Tポイントカードをはじめ主要なポイントに対応しています。
楽天ポイントは、楽天市場として登録すればポイントも見られます。
また、JALやANAなど、航空系マイレージにも対応しており、特にJALマイルは1マイル=1.2円相当に換算してくれるなど、実際に近い金額換算も便利です。
げん玉やポイントタウンなど、限定的ですがポイントサイトのポイントが管理できるのも利用者には嬉しいポイント。
モッピーやハピタスなど、メジャーな人気ポイントサイトにも対応して欲しいところです。
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電子マネー
楽天Edy、WAON、nanacoなどメジャーな電子マネーは対応しています。
ただし、WAONは残高の表示ができず不便。改善が待たれますが、これはWAONの仕様の問題と思われます。
SuicaはモバイルSuicaのみ対応(ICOCAも同様)、交通系電子マネーの対応は部分的です。
電子マネーも利用履歴は2日程度遅れて反映されますが、実用上は問題ありません。
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携帯電話
ドコモ、au、ソフトバンクモバイルやいくつかのMVNOに対応しており、明細まで管理が可能になっています。
いちいち携帯各社のサイトに行かなくても明細が見られるのはやはり便利です。
ショッピングサイト(Amazon、楽天市場等)
これが最も便利なものの1つで、Amazonや楽天市場の利用は品目レベルで支出を管理することが可能です。
またギフト券やポイントの取り扱い、返金まで適切に管理でき、非常に便利。このためだけでも利用する価値があります。
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アカウント情報をMoneyForwardに預けることに危険性はないのか?
上記の口座登録には、いずれもいわゆるID・パスワードの類を登録しなければなりません。
技術的には、考えられるセキュリティ対策は一通り取られており、また大手金融機関が出資している会社でもあり、一定の社会的信用はあると言えます。
もちろん、出金に必要なパスワードまで全部一緒にしていたり、登録情報から類推が可能なケースは論外で、注意が必要です。
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ID・パスワード管理は可能な限り効率化しよう
ネットで本格的な小遣い稼ぎや節約を目指すと、大量の会員登録が必要となります。 SafariとiCloud、ChromeとGoogleアカウントの機能を組み合わせれば、劇的に管理を楽にすることが可能です ...
情報の連携は快適、整理は時間が必要
一通り口座を登録した後、自動でそれぞれの利用履歴や残高などが連携されます。
用途などをある程度自動で分類してくれて、とりあえずグラフ等で確認ができますが、初期の
入出金の分類は、ある程度時間がかかります。
スマホ版でも分類を再整理するユーザインターフェースは良くできていてますが、口座間の振替の相殺など、特に初期の導入操作にはPCサイトでの作業を強くお勧めします。
マンスリーレポートで支出を把握しよう
導入してしばらく支出の再整理を地道に続け、1ヶ月ほど運用するとマンスリーレポートが作成され、ここではじめて家計簿としての威力を発揮し始めます。
マンスリーレポートが作成されると、
- 理想の家計との比較
- (自分で立てた)予算と実績の比較
ができるようになります。
はじめての場合は、理想の家計と自身の生活スタイルから、まず自分なりの予算を立てる作業が必要になります。
このサイトでは、クレジットカードや電子マネーで支出額の1~2%程度はポイント還元を受ける、という目標を立てていますが、ここで実際にそれが実現できているかを確認することも可能です。
自動家計簿のメリットは何か
自動家計簿のメリットは主に2つ、自分の全体のお金の出入りを分類して管理できることと、月々の予算に対しての実績の比較が習慣化することです。
すべての口座の残高や入出金を一覧できる
まず便利な点は、沢山の銀行口座、複数のクレジットカード、電子マネー、ポイントカードを一つのアプリで一覧で見られることです。
いままでは、それぞれのWebサイトや専用アプリで個別に見るしか無かったものが一覧になっていつでも見られ、また口座間でのポイントやお金の移動を相殺してトータルの金額を正しく把握することができます。
これまで目的や用途に応じて細かくクレジットカード、電子マネー、ポイントカードを使い分けて運用すると、本当に全体として節約ができているのか把握するのが難しかったのが、総合的な管理によって確実な節約が可能になります。
特にポイント系は、支出の総額に対してどれぐらいポイントが増えているかを把握しやすくなるため、く、ついポイントにつられて支出が増えてしまうケースを防ぎ、ポイントを計画的に運用して着実な節約が可能になりました。
毎月・毎日、家計簿を眺める習慣がつく
MoneyForwadをスマホに導入することで、いつでも家計簿を持ち歩いている状態となり、空いた時間や移動時間にスマホで気軽に家計がチェックできます。これは紙の家計簿ではこれはなかなかできないことです。
自分の支出がどこに集中しているか、どこが予算をオーバーしてしまいがちかがわかれば、効果的な節約の手が打てます。
また、月々家計簿を眺める形だと、出費がすべて終わった後に赤字を眺めて溜息をつき、後の祭りとなることが多いのですが、毎日眺めていると出費を事前に抑制できることが自動家計簿の最大のメリットと言えます。
まとめ:自動家計簿での節約意識と投資へのステップアップを
自動家計簿を付けても、もちろん毎日眺めてため息をつくだけでは節約にはなりません。
まずは自分の支出を把握し、現金支払いをクレジットカードや電子マネーに変えることでポイントを貯めましょう。
さらにネットショッピングを活用することで、労せずして月々数千円程度の余裕が生まれるはずです。
この浮いたお金を貯蓄や投資に回すことで、生活レベルを変えなくても金銭的な余裕を持つことができるようになります。
こうした様々なテクニックを、サラリーマン必読、お金に詳しくなるお得なクエスト一覧にまとめてあります。
家計簿の運用が落ち着いたらぜひ次のステップに進んでサラリーマンライフを充実させましょう。