PASMOは交通系電子マネーとしてSuicaとともによく知られるものの一つで、他の交通系電子マネーとの相互互換で、利用できる場所は多岐にわたります。
電子マネーとしてお得に使うにはクレジットカードの組み合わせが不可欠です、自分に合ったクレジットカードの選び方を見ていきましょう。
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PASMOは現金より0.5%お得
PASMOも他の電子マネー同様、クレジットカードでのオートチャージでポイントを獲得でき、還元率は基本的に0.5%になっています。
ただし、他の電子マネーとは異なり、PASMOそのものにはポイント制度が無く、電子マネーとして利用した金額に対してポイントが付くわけではありません。
またSuica同様、1枚で2万円分までしかチャージができないため買い物の幅にも制限があります。
PASMOへのクレジットカードでのチャージでポイントを貯める
現金でチャージすると現金1円=PASMO1円分のままですが、チャージでポイントが貯まるクレジットカードがあり、お勧めは下記の2種類です。
クレジットカード | チャージでの ポイント還元率 |
貯まるポイント |
Tokyo Metro To Me Card | 0.5% | メトロポイント |
Tokyu Card | 0.5%(1.0%) | TOKYUポイント |
ポイント還元はいずれも0.5%、Tokyu Cardは後述するWeb明細を利用すれば1.0%になります。
PASMOへのチャージによるポイント還元だけではメリットが小さいため、通勤路の定期券購入でのポイント還元や、普段の沿線でのショッピング利用との組み合わせで、総合的なポイント還元率を考慮して選びましょう。
東京メトロ利用者向け To Me Card
東京メトロの利用が多ければ、クレジットカードのポイントサービスである「メトロポイントPlus」が利用できる「To Meカード」がおすすめです。
メトロポイントPlusを組み合わせれば、PASMOも他の電子マネーと同レベルのポイント還元率となり、貯まったポイントはPASMOに再チャージすることが可能です。
「ソラチカカード」「プライム」「プライムゴールド」「ToMeカード(一般カード)」の4つのラインナップから選べますが、お勧めはソラチカカードかプライムになります。
ソラチカカードは乗車ポイントをANAマイルとして貯めたい方向けで、通常のANAカードとほぼ同等の機能があり、独自の特典としては入会&継続で1000マイル付与、また区間基本マイルの10%がボーナスマイルとしてプレゼントされます。
特に、Gポイントからメトロポイントへの交換という方法を使うと、100Gポイント=90マイルという高レートでANAマイルに移行することが可能です。
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またプライムなら前年50万円以上の利用で翌年の年会費が無料になるので、メインカードとして利用すれば、多くの場合は代替の年会費は無料になるでしょう。
電子マネーポイント
電子マネーとしてのカード利用でポイントが溜まるメトロポイントPlus加盟店および自販機にはロゴが掲載されています。
自動販売機:自動販売機、コインロッカー等
店舗は200ポイント1円、自動販売機は100ポイント1円のポイントが付き、ゴールドカードなら2倍のポイントが溜まります。
自動販売機の利用はそこまで多くないので、実質の還元率は0.5ポイント、ゴールドカードなら還元率1%になりますので、加盟店の利用が多い人なら年会費は回収できるでしょう。
なお一般カードは年会費無料ですが、電子マネーポイントの対象外となっています。
乗車ポイント
あらかじめメトロポイントPlusの登録を行った上で、PASMOで改札機より入出場した際に、その運賃に東京メトロ線が含まれる場合、乗車するごとにメトロポイントが貯まります。
乗車ポイントはカードの種別によって大きく異なります。
カード種別 | 平日乗車ポイント | 土日乗車ポイント | 年会費 |
ソラチカ | 5ポイント | 15ポイント | 2,000円(税別) (キャンペーン初年度無料) |
To Me CARD Prime | 10ポイント | 20ポイント | 2,000円(税別) (初年度無料、年間50万円以上のショッピング利用で次年度無料) |
To Me CARD ゴールド | 20ポイント | 40ポイント | 10,000円(税別) |
To Meカード(一般) | 2ポイント | 6ポイント | 無料 |
定期券面区間での利用は乗車ポイントの対象となりませんので、例えばゴールドカードは文字通り一般カードの桁違いのポイントが貯まりますが、年会費をペイするほど乗る方は限られます。
定期を買うほどではないけれど、それなりの頻度(たとえば週に2〜3回)、東京メトロを利用するという方なら一定のポイントが貯まるでしょう。
乗車ポイントを貯める目的なら、To Me CARD Primeか一般カードが狙い目になります。
オートチャージ、定期券購入でのポイント還元
オートチャージ、定期券の購入で1000円でメトロポイント5ポイントで還元率0.5%。定期券はカードのポイントも貯まり二重取りができます。
貯まったTOKYU POINTはPASMOに再チャージできる他、名前の通りJALマイルへの交換にも対応しています。
東急利用者向け TOKYU CARD
東急の利用者、または東急沿線が生活圏の方には東急カードがおすすめです。
TOKYU CARD ClubQ JMBは還元率1%で、メインカードとしても遜色なく、特に東急グループ系列の店舗の理容が多い方は、最大で3%~10%のポイント還元が受けられるのでおすすめ。
オートチャージ、定期券購入でのポイント還元
オートチャージ、定期券の購入で1000円でメトロポイント5ポイントで還元率0.5%。定期券はカードのポイントも貯まり二重取りができます。
また、PASMOのオートチャージは通常0.5%に加え、利用代金Web明細サービスに申し込んでおくと、オートチャージアップポイント0.5%が追加になり、ポイント還元率が実質2倍、PASMOオートチャージの還元率としては最大の1%になります。
またPASMO定期券の購入も、年に1回、初回クレジット購入分については還元率が3%となります。
他のポイント獲得方法
キャンペーンとして期間限定のようですが、下記のような方法でもポイントが溜まります。
定期券購入ポイント | 東急線の定期券うりば・駅券売機にてPASMO定期券を購入すると、購入金額の最大1%分のポイントが貯まる(対象金額上限:10万円) |
オートチャージポイント | PASMOへのオートチャージ金額の最大1%分がポイントとして貯まる。 |
早起き応援ポイント | 午前7時までに東急線各駅の自動改札機から入場すると1日1回のみ5ポイントが貯まる。 |
のるレージ | 東急線の利用に応じてオリジナルポイント「のるる」を加算し、貯まったのるるに応じて会員ランクが上がり、のるるとアイテムを交換できる。 |
乗ってタッチ TOKYUポイント | 東急線・東急バスに乗車し、東急グループの指定商業施設の設置端末にタッチすると1日1回10ポイントが貯まる(定期券での乗車は除く) |
早起き応援ポイント以外は頑張って貯めるものでもないので、自然にたまったポイントを使うスタイルが良いでしょう。
その他の路線利用
他の路線も、各運営会社が発行しているクレジットカードを使えば、PASMOオートチャージでの0.5%還元や、定期券購入でのポイント還元を受けられます。
ただし、いずれもPASMOに再度チャージして使うことはできないため、使い道は各社のポイント交換先に限られます。
- 京急線利用者向け 京急プレミアポイントカード
- 小田急線利用者向け 小田急ポイントカード
- 西武線利用者向け SEIBU PRINCE CLUBカード
- 相鉄線利用者向け 相鉄カード
PASMO vs Suica
SuicaにはSuicaポイントクラブがあり、対象店舗であればSuicaを電子マネーとして利用すればポイントが貯まります。
いっぽうPASMOでは、PASMOそのものをスーパーやコンビニで電子マネーとして利用しても、直接のポイント還元はありません。
前述のようなメトロポイントやTOKYU POINTといったクレジットカードのポイントに依存することになります。
またモバイルSuicaのように、スマホや携帯電話で利用できるモバイルPASMOというものがありません。
モバイルSuicaが登場して数年が経ち、Apple製品でも理容が可能になった現在でも、対応計画の発表もないことを考えれば、今後もモバイルPASMOの登場は難しいように思われます。
安全性
記名PASMOとPASMO定期券は、万一紛失しても再発行することができるため、安全性の高い電子マネーと言えます。
(無記名PASMOは紛失再発行できません)
紛失の手続きが完了した時点での残額、定期券、オートチャージサービス機能も、再発行したカードに引き継がれます。
紛失の場合は駅やバス営業所の窓口に申告し、定期券がある場合はその運営会社、またクレジットカード一体型の場合はその運営会社にも連絡、カードの利用を停止します。
新しいPASMOが手元に届いた後、再発行手続きのため、PASMOエリアの駅やバス営業所等で新しいPASMOと、一緒に届いた案内状、再発行整理票を渡し、公的証明書等を呈示、再発行手数料510円を支払えば再発行が完了します。(クレジットカード一体型出ない場合はデポジット500円も必要)
まとめ:定期や乗車ポイントをメインに他の電子マネーと組み合わせて
PASMOはSuicaと並んで歴史ある交通系電子マネーですが、チャージできる上限が2万で、また利用できる場所こそ広いものの、電子マネーとして計画的にポイントを貯めるのは難しい状況です。
自分の利用シーンに合ったクレジットカードを選び、定期券購入とオートチャージでポイントを貯めるのが主な使い方になるでしょう。